実用性とデザイン性を兼ね備えたリバーシブルベース(MoMA)

  1. アートなアイテム

■MoMA Design Store リバーシブルベース

7,150円(税込)

常日頃、身近に何か自分の意欲を刺激するようなアートを取り入れたいと思うものの、一人暮らしの手狭なワンルームマンションに、気軽にアートピースを取り入れることはなかなか難しい。

筆者は一日の半分以上の時間を自室で過ごしているが、普通の生活を送るうえで必要最低限の家具しかないような味気のない部屋で過ごすのは寂しい。しかし、仕事をしている際に、少しでもノイズになるようなものが目に入ると気が散ってしまうのではないかという懸念もある。

だから、物は極力増やさないようにしているし、何かを購入するときは実用性とデザインの両方が備わっているものを選びたい。

そこで、実用的なアートとして取り入れたのが、MoMA Design Storeのフラワーベースだ。花瓶なら、中に入れる花によって、毎回違った顔を見せてくれるので、長く使っても飽きが来ることがない。

この花瓶は2種類のサイズと複数のカラーがあるのだが、わたしは青と赤のコントラストでSサイズのものを選んだ。青と赤は実際のところ補色関係ではないのだが、信号機では「進め」と「止まれ」と真逆の意味合いで使われているため、なんとなく「反対」の組み合わせのように感じてユニークだと思ったのだ。

そして、この花瓶は実際に「反対」にして使うことができる。青の面に水を入れると、複数の花を生けることができ、ひっくり返して赤の面を上に向ければ一輪挿しとして使える。

わたしの場合、花を購入した際は、最初長めに茎をカットし青の面に水を入れて生ける。その後、花持ちを良くするために、毎日少しずつ茎を切ってゆき、短くなったら花瓶を赤の面に切り替え、生花を最後まで楽しむ。赤の面に切り替えると、今まで飾っていた花との別れが近いように感じ、少し切なくなるのだが、茎の長さが変わってもひとつの花瓶で対応できる利便性もまた同時に実感する。

そして、この花瓶なのだが、青の面は青色をしたガラスでできているが、赤の面は内側にセロファンのようなもので着色しているように見受けられる。そのため、赤の面を洗う際は強くこすらずにサッと水洗いする程度のほうがよさそうだ。

また、このような口の広い作りになっているため、花を飾らないときであっても、ペンや化粧品立てとして使うことができるので、長く愛せるものを手に入れられたと思う。今後、ギフトに困ったときは、この花瓶の違うカラーを人に贈ろうと、脳内のギフトカタログに収録している逸品である。

なかがみ・えん。2015年より、スカウトを経て芸能活動を開始。主な出演作:映画「空の瞳とカタツムリ(監督:斎藤久志)」主演、ビッケブランカ「ウララ」のMVなど。現在は俳優のほか、監督・映像作家としても活動中。好きなものは、台湾映画と純文学とチョコレート。

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